Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

なぜ効率を求めるのか

この間U研にいって、土壌抽出 -- diffusion -- PO処理 まで教えてきましたが、なぜあそこまであれこれやるのか。


効率を上げるためです。


なぜ効率を上げるのか?


* 早く終る。これは嬉しい。他のことに時間を使える

* 時間が短いなら、もっと多くのサンプルを処理できる。これによりより「真実」に近づける可能性が高まる

* 早く終わるために省力化をしている(動線を確保するとか)ので、体力的なしんどさがすくない。このことはミスを少なくすることにつながる。これは、より「良い」データを取得することにつながる。また、ただでさえ限られた時間を有効に使うことができる(ミスしてもう一度、というのは大変な時間の損失)

* 早く終わるために省力化をしているので(洗い物をできるだけ少なくするような材料を選択するとか)、体力的なしんどさがすくない。このことはミスによる怪我を少なくすることにつながる。これは、実験計画の大前提

* 効率を上げるためにはまえもって計画を立てる必要がある(失敗したときのことも含めた計画)。計画というと大げさだから、段取り、をしっかりと考えておく必要がある。このことにより、事前にミスを洗い出すことができる。たとえばラベルを前もって書くことによって足りないことが見えてくる


こうやっていくと、実験の効率を上げる、という営みの中に、我々が社会の一員として、社会において(研究生活だって社会の一部ですけど)考えられなければならない要素というのがふんだんに盛り込まれていると思いませんか?


データ取るだけだったら、極言すればどうだって良いのかもしれませんけど、「教育」に携わっている人間としては、限られた活動の中で、どれだけ考えてもらえるか、その結果、うっかりわかってもらえるか、ということを考えるのであります。


そんな話を家でしておりました。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/