「ライティングの哲学」を改めて読んでいるが、そこかしこにセンスとリズムの話が、具体的に、異なる方々から違う言葉で出てきていて、改めて大変おもしろい!
「山 内 ぼくのなかでは「制約の創造」こそがとにかくテーマで。」
—『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)』千葉雅也, 山内朋樹, 等著
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「千 葉 有限性が可視化される感じがあります。」
—『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)』千葉雅也, 山内朋樹, 等著
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「山 内 庭では、最初に置いた石がどうしても気になってしまう場合は、それを取ってしまえと言うんですよ。初手を省くと、結果として自動生成された取り返しのつかなさの連鎖それ自体が残る。」
—『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)』千葉雅也, 山内朋樹, 等著
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「読書猿 書くこと自体が、先ほどの「石を置く」ではないですが、取り返しのつかなさを重ねていくことですよね。書いた文に制約されるじゃないですか。それが文章を書く苦しみの大きな部分を占めていると思うんですけど、そこから先はきっと 2通りあって、「最初の石」を取り除いて書き直してしまうか、あえて置いたまま制約に縛られながら、引きずりながら書くか。」
—『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)』千葉雅也, 山内朋樹, 等著
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「千 葉 ・・・ これほどソーシャルメディアが発達して、他者性にグラデーションが生じる状況においては、もはや強い他者性は機能しない時代になっているのかもしれないですね。逆にいうと、グラデーション的にみてもっと弱いような他者……知らないアカウントでたまにリプライを送ってくる人とか、そういう人とのあいだにも、弱く精神分析的な関係が取り結ばれているような状態になっている。・・・」
—『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)』千葉雅也, 山内朋樹, 等著
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