Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

リアル

このweblogを始めた理由は、とにかく相談なりなんなりでコンタクトしてきてもらう人のハードルを下げるための情報提供だった。「先生」ってとっつきにくいし、少しでも(なんでもいいから)相談をしてもらいやすいように、くだらないことなどいろいろと書いておくことで、相手に情報を与えることで、少しでも緊張を和らげられたらなというものだった。

 

時は流れ流れて、今では50代の悶々としたことばかり書いている。50代のリアルといえばリアルかもしれないが、むしろこれじゃあ相談しにくい笑。ただ、自分としては、わかりにくく、説明しないで使っている単語一つ一つが隠語になっていて、後から見たときに、あそこであれだけ詰まっていたのか、という振り返りの場になっている。その意味ではもう誰にも分からない情報がたくさんありすぎる(そして3年前とかになると自分でもその隠語が分からないし、隠語の意味そのものが自分の中で変わってしまっていて、どないもこないもならんということがかなりある)。

 

月曜日の徹夜実験に向けて、バイアルを洗ったりしていると、なにやってるんだか、と思うと同時に、これがこういうのはもう最後だろうとおもう。最後最後といいながら、これまでもなんやかんやとしんどい仕事をしてきちゃったけれど、これは本当にもう最後だろうな。

 

また、いろいろなことをやり散らかしてきているので、特に研究ではまだまだやりたいことがあるとはいえ、もうそのうちのいくつかに絞らないと行けないとも強く感じている。10あったら2、できれば1にしないと。8選ぶとか、5選ぶとかいうphaseは等に過ぎ去ってる。そのことすら認めたくなかったけれど。認めたくなかっただけで、これまでもそういう状況ではあったものの、今、その感じ方の強さが強烈になっている。

 

ゴールにはならないにせよ、とにかく自分でここまで、という決断を下せる、その決断に向けて実直に進んでいく時間がとれそう、というのは、ありがたいことだと思う。突然終わりを迎えることだったいっぱいあるしね。そうなるかもしれないけれど、そうなるまでとにかく実直に頑張らなきゃって思う状況になりつつあるのは悪くない。

 

可能性のある人たちに、良いものを残してゆけるように、悪いものを少なくしてゆけるように。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/