Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

本日

本日は会議+生態研セミナー+懇親会 であります。

昨日からずっと会議準備+会議の繰り返しであります。

ちょっとのあいだ、光信泊まります、じゃない、更新止まります。たぶん。

2017年2月の生態研セミナーはバイオロギングなお二人にご講演いただきます!
懇親会も開きますのでもしも参加できる方はお早めに木庭までご連絡を!



第284回 2017年2月24日(金)14:00〜17:00
光永 靖(近畿大学農学部
持続的漁業を目指したテレメトリーによる琵琶湖魚類の行動解析
Telemetry study on native and alien fish in Lake Biwa for sustainable fishery


これまで琵琶湖の在来・外来魚類に超音波発信機を挿入して放流するテレメトリー調査を行ってきた。湖に設置した34台の自己記録式受信機,和船に搭載した1チャンネル受信機,モーターボートに搭載した4チャンネル受信機を用いて,行動を解析した。ビワマスは北湖全域で表層から底層まで広く利用していること,ニゴロブナは産卵期に特定の水温域を目指して南湖内を移動すること,オオクチバスは2月に大きく移動するため刺し網などの受動漁具での捕獲が有効であることなど,持続的な漁業に向けた行動解析結果を紹介する。



木村里子(京都大学フィールド科学教育研究センター)
音響観測で探るイルカの生態:アジアの超沿岸域に棲むスナメリを例として
Passive acoustic monitoring for dolphins and porpoises: a case of finless porpoise living in shallow waters in Asia



水棲生物の多くは、光や電磁波と比べて伝達減衰の少ない音を利用しています。中でも鯨類は、コミュニケーションや環境認知等に音を積極的に用いています。近年この特性を利用し、鯨類の発する音を受信して存在位置や行動を割り出す、受動的音響観察と呼ばれる手法が広く用いられるようになってきました。
私は、この手法をアジアの沿岸域各地で適用し、イルカ類の行動や生態を明らかにしようと研究をおこなっています。主な対象は、スナメリというアジアの沿岸域、河川域にのみ生息する小型のイルカです。大きな回遊をせず一生を沿岸域のみですごすため、継続的なモニタリングが最も必要となる海棲哺乳類種の一つです。しかし、本種は目視観察による発見が難しく、野生下における行動や生態があまり明らかになっていませんでした。
本発表では、発声行動、日周性、来遊パターン、分布の季節変化、個体群の分断、資源量など、スナメリの発する超音波を捉えることで見えてきた、彼らの生態について紹介させていただきたいと思います。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/