Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

文章の添削

自分が添削するにせよ,自分の原稿を添削してもらうにせよ,大変な,ものすごく大変な時間がかかる。かかるのですよ。


学振の書類を添削する授業なんて,書いてもらうのはA4で3ページほどの短い書類だし,たとえば1人に対して6時間,と決めてとりかかるのだけれど,すべての文に必ずコメントが入るわけで。それは僕だって,今だって同じように添削してもらっている(そんなに頑張ってくれる人がたくさんいるわけではないのだけれど,,,,)。僕のアメリカの先生だって,もともと高校教師で,初めての論文の初稿,「よく書けてるよ!って言われたから嬉しいな,って見てみたら,すべての文に赤ペンが入っていたと言っていたし。もちろん,ものすごくできてしまう人も中にはいるのだけれど,そういう人と比べても仕方がない(ただ,実際に1を聴いて10を知るではなく,1を見て,100をできてしまう人がいることは頭においておいたほうがいい。実際にいる)。


その時間を,その労力を,それに向かう情熱をどう保つか。理想からかけ離れた状態から,どう理想へと歩み寄ればいいのか,本当に悩んでいる。自分では悩み続けている,と思っているのだが,実際にはどんどん麻痺しているというのが正しいのだと思う。


現在の国立大学の状況からすれば(ものすごくまとめた言い方だけれど),やはり,それなりの国際学会誌に投稿する,というのが一番,総合的に,鍛えられるはず。ということで,やっぱり,みんなそれを目指すのがいいのだと思う。ホンマに。2つ道があるときに難しい方を選ぼうと思える人なら。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/