Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

京都に新幹線で行くか夜行バスで行くか、自転車で行くか、、、

毎年というか毎日、というか毎分、どう指導していったらいいのか、いや、どうやって一緒にやっていったらいいのか、という方が正しいけれど、とにかく、どうやって「教育」していったらいいのかを考えるのだが。。。。



大事なのはある高みにまで上り詰めること、上り詰めようとすること、そういう高いところがあるとうっかり思ってしまうこと、であって、その状態に向かう手段はなんだっていい。どんな交通機関を使っても京都に行ければいいわけで。見えてくる風景は違うし、価値観も(時間短縮、お金節約とか)違うけれども。


自転車に乗りなさい、といって自転車を渡せば、あれやこれや試行錯誤して、最後には乗りこなすことができるのだと思う。思うけれど、それにはかなり時間がかかる。自転車を組み立てなさいと言うところからはじめたりすると更に時間がかかる。時間がかかると言うことの中身には、そういったことをやったことがないという、経験のなさ、もっと正確に言えば見通しのたたなさ、が大きく影を落としているのだと思う。


そうであれば、補助輪付きでいいから、後ろを支えた状態でいいから、まずは乗ってもらって、自分で乗ること、乗りこなすことを覚えてもらって、その楽しみを感じてもらう、ということからはじめることだって、悪くないのではないかしら。そのあと、じゃぁ、MTBにのってみたら、ロードレーサーにのってみたら、自分で修理してみたら?というように促したり、自分でピストにのってみたい!と自発的な発展の形ができるのであれば、それはそれでよいだろうし、自発的な営みを誘引することが容易であるならば、こちらの方がより高いところまで限られた時間でいけるだろう、という気持ちになっている。


自分の中では、嘔吐しそうなくらいつらい決断だけれども、毒は飲まねばならない。学生さんの立場と、自分の立場を考えてみれば、どちらが歩み寄るべきかは議論の余地はない。フレキシブルに動くべき、変わるべきはやはりこちらであるはずだ。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/