Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

どうやってintegrateするか

むかしっから悩んでいた。今も勿論悩んでいる。


卒論の頃、一人である集水域をやっていて、あっという間に限界が見えた(というかやっぱりつまんなかった。O先生も留学中だったし)。で、修士から、同期のHがやっているサイトに鞍替えして、さらに後輩のKさんやHさん、Fさんがくわわって(おお、みんな先生だな)、だいぶいろいろな視点が見えてきて、お互い相互理解が進んだ、、、と思っている。勿論斜面の謎はまだ解けないけれど(今度投稿するKさんの論文で少しはPlant-Soil Feedbackがわかるかしら)。

博士課程の頃は、木崎湖諏訪湖メソコズム、IGBPなどがある意味お手本だった。しかし、大きすぎるし、自分には様々な学問領域を俯瞰することなどとうてい難しかった。けれど、とにかくある環境を集中的にやらないともう見えてこないんじゃないかなという、漠然とした思いはこの頃からあったし、だからこそ熱帯(結局まとまった仕事には成らなかったが)や、砂漠に行かせてもらうことで、なんとか異なるアプローチを融合するように(連携じゃなく、ね)、自己研鑽せねばと思って焦っていた。


物質循環研究は海洋や湖沼から始まる、と植え付けられた考えは、残念ながら今も変わらず、たとえば微生物群集と機能、そしてモデリングによる将来予測、という流れは当然のように海洋で圧倒的に進んでいて(それでもまだまだなんだろうけれど)、ようやく陸上に上がってくるかしら、、、という感じである。いつも最終的には、最もややこしいmediaだと思っている森林土壌、森林の植物・微生物・土壌というシステムにアプローチしたい、そのための訓練としての違う生態系での研究、なのだけれど、果たしていつ森林まで上陸できるのやら、、、、


しかしそれはそうとして進まなければならない。


ため息をつくような、たとえば黒海での研究。または熱水環境での研究。あんな大がかりな研究をやるだけの能力は勿論無いけれど、でも、同じようなアプローチをとりあえずすることは、もっと身近な生態系でもできるはず、、、とおもうと、また森林から離れてしまうけれども


* 排水処理系
* 水田


は、とても魅力的な生態系なのだ。比較的均一なサンプルが採れる、しかし変動が激しい、そして操作実験が可能、微生物群集も、機能も、モデリングも既に山ほど行われている、そして制御目的もたとえば水質浄化、食料生産、一方でのGHG削減というようにとても明快である。そして、日本のこの2つの学問領域における研究レベルは高い。ならば、この2つって、とても重要なケーススタディーになるのではないかしら???


てなことをかんがえております。はい。むちゃくちゃ単純な考えで恥ずかしくなりますけれど、そのくらいしか頭は回らないので、、、。


そんなこんなで、I先生、どうぞどうぞよろしくお願いいたします。嬉しくって携帯からメイル打ってしまいました。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/