Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

センチメンタルジャーニー

何かを語り 表現することではなく
現代的であることや伝統的であることが大切なのでもなく
また個性的であろうとすることが重要なのではありません
僕の中に そっと垂線をおろしてゆくこと
世界の何もかもが
同時的につめこまれた僕という存在の洞を手探りでおりてゆくこと
そしていつかは 僕の存在が そのままで
すくっと立ちえる大きな地平に巡り着くことができるのではないかと
いつかは、気高い自然の宇宙の尊厳の広がりの中に
僕自身をとらえ帰すことができるのではないかと思うのです


(「父を語り、我を辿る」、樂吉左衛門著、p74)



振子のように揺れながら進んでいこう
決して一方に滞留しないように
住する處無きを以て花としよう


振幅ノ大キサハ極点ノ重力付加ヲ増大シ
極点ノ付加重力ハ対極ヘノ振域ヲ増幅ス
一方ニ規範ヲ負ッテ他方ニ規範ヲ解体ス


規範の呪縛から逃れるために
ジグザグの歩調をとって
わずかなずれの斜面に花咲く僕を招こう


此処ハ揺籠 眠リノ墓場
覚醒セヨ 刀ヲ取リテ覚醒セヨ
規範ノ深部ニ再ビ叫ビガ反響ス


振子のように揺れながら進んでいこう
決して一方に加担しないように
住する處無きを以て花としよう


(「父を語り、我を辿る」、樂吉左衛門著、p82)

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/