Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

考える方法のトレーニング

たとえば事業提案する事を考えよう


どんな社会的な問題があるのかを調べ

どんなサービスが求められているかを整理し

なぜそのサービスがビジネスになっていないのか、考え、おそらくそこにはこのような問題があるのだろうと類推し、予備的な調査を行い

その問題を解決するためのソリューションを探し

実際に具体的なケースを、そしてそのケースにおけるソリューションの適応可能性を検討し

新しいサービスの提供が、全体としてビジネスとして成立するか議論し

実際に立ち上げる

そこで見えてくる新たな課題について、さらなるソリューションのチューニングを行なう



科学研究と全く同じ。ビジネス感覚という物は少しだけ違うかもしれないが、月にいかなきゃできない研究は我々では無理だ、という判断はビジネス感覚にちかい。

そして、完璧はない。が、受け入れられる事業は存在し、それは既存の物から一歩二歩進んだ物だ。批判もある。批判を受けつつ少しずつよりよいものにしてゆく。進まなければ受け入れられない。


事業提案をしてみたいです〜〜〜、こんな事業があると思うのですが、いろいろ問題があって、なんかだめなんですよね、、誰か考えてくれれば安心なんですけど、、どこまでやったらビジネスになるのかわからないし、、、と、グダグダぼやぼやし続けて、いっこうに自分で前に進めないような人を社会に排出するわけにはいかない。自分で前に進むだけでなく、周りも前に進ませられるような人材を育成する為に日夜、で、なにが知りたいの?なにがやりたいの?なにが貴方の問題意識なの?仮説は何なの?それは検証できるの?検証する価値はあるの?と聴きつづけているのである。楽じゃない、聴き続ける事は。こちらから提案してしまえば二分で終わる事に2日かけようと覚悟を決めているのは、考えるという事、それをしっかり苦しみながら体験してもらわなければいけないから。研究結果を出したければ、研究だけをしたいのであれば、こんなことは絶対に、絶対にしない。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/