間に合わなかったので携帯から 『朱喜哲×三宅香帆トークイベント「〈公正〉・(読んだふり)・
文体論になると、実際、ちょっととりとめのない話になってしまうと思うのだけれども、それでも語ることを止められない、それが文体、って感じなのだけれども。スタイルとか言い換えてみるとわかるかなと思うけれど、全然わからない。それが文体。でも、確固たるものがある。音楽でも全くおなじだけれど、その人の色というものが、おなじ内容を扱っていても全然違う。その文体でしっかりと話ができることは、その作品たちの多様性をしっかりと扱えることだよなと、ぼんやりと思って聞いていた。
文章を紡ぐ人々は、本当に目の前のひとこと、それが漢字なのかひらがななのかも含め、「何を選ばないか」(このことも取り上げられていたのがとても素晴らしいなと思ったのであります)、というところへの厳しさが、自分の想像を遙かに超えているのだと思う。その厳しさのほんのさわりの部分だけでも、うっかり、わかってしまったかも、と思ったら、もうそれで抜けられなくなる魅力が文体にはある。
言葉への厳しさを伝えてもらいながら、言葉の素晴らしさと、同時に、言葉の危うさについて、考えるいい機会をもらった。三宅香帆さんの新作を楽しみにまとう。