Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

よい読者とはなんだろう?

よい読者になりたいと強く思うようになった。しかし、よい読者ってなんだろう?

 

ボート部同期のM屋は、北杜夫氏に本を読んだ感想を確か書いていた。30年前のこと。なんだかすごいなと思って今でも覚えている。

 

なんであれ、インターネット上で簡単に作品についての意見を述べることができ、それが何かのおりに、著者の目に触れることがあるという時代において、よい読者というものはどういうものなんだろうか。

 

論文だったらもう少しわかりやすいのかも、、、自分の論文を読んでくれる人、その中で、よい読者という方は、「面白かったです」や「ここがすごいと思いました」という感想をくれる人、、、ではなく、やはり、「あの論文に刺激を受けて、こういうことをやってみました」とか「あの論文の弱い点を克服するために、こういうことをやってみました」という人、だよなぁ、と。

 

つまりは、なんであれ、自分なりの解釈を得て、その解釈にそって、新しく行動すること、ではないのかなぁと。当たり障りのない話になってしまっているけれども、では、どう行動する?となると、かなり難しい。でも、たとえば会議でちょっとだけだけれど、いろいろな人の意見を聞けるように注力できたかも、とか、なにか1つのことを考えるときに、その波及効果について、今までよりはほんの少し広い部分まで、考慮することができるようになったかも、というような、そんなことでもいいのかもしれない。まずは、変化が始まったのであれば。

 

pay it forward、ということを考えるのと、ほぼ同義なのかもなぁ。とかとか。

 

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/