Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

空気感

古い音楽のライブラリー。消して新しいものを入れたいと思いながら、消してしまったらおしまいなんだ、と思うと、どうしても消せない。15年ほど前のライブラリーを、スピーカーのチェックがてら(絶望的だけど)、流している。


あの頃の空気を聴いている。かけらが自分の中にまだ残っていることを確認して、ホッとするような、情けないような、悔しいような。何もかも変わっているし、何も変わっていない。鳥肌が立つところも、その理由もまだわかる。死んじゃいないってことか。ずっと死んでいるってことか。


ここ数日、Bill Evansの最後のTrioの音源、MASHのテーマ、確か8日間のライブの7日目の音源が頭の中を鳴っていた。音源が鳴っていた、じゃない、あの2章節が鳴っていた。その音源を拾い上げられただけでGWはみのり一杯と鳴ったのでありました。車の中で流していたら、これなに?と聞かれて、うっかり涙ぐみそうになってしまった。この最後のライブを何百回も聴いていたのはいつの頃だったんだろうか。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/