Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

ポップスの作り方(田島貴男著)

そうです。オリジナル・ラブです。ずっと読む本リストに入っていながらなかなか手に入れられず、サンタさんが子ども達に来たのと同時に自分にも来てもらった。


なんて真摯な人なんだろうかと。
どんどん新しいことを積極的に、とはいえ無駄な力が入った様子でなく挑戦し身につけてゆく様子、どんどんと深化してゆく様子が本当にすばらしい。すごい。むちゃくちゃかっこいい。


実際には

シモーヌ・ヴェイユの「重力と恩寵」も、無理して読んでおいてよかったなぁと思う(p 205)

クリティカルヒットだったりするけど。ここを読んで、自分の本棚を眺めてみて、読んできた本で人となりがすべて分かるわけではもちろんないとはおもうけれど、でも、手にとって読んだ本というもの、その本にたどり着くというその経緯には、いろいろなものが詰まっているだろうし、それが共通すると言うことには何らかの意味があってもしかるべきじゃないかな、とかとか思うのでありますことよ。


いずれにせよ肝心なのは、積極的に勇気を持って元気に丁寧に考え続けることじゃないかな。そうしないと曲はいつまでも出来上がってこないし、なにも具体的な行動につながっていかないんじゃないのかな・・・おれよ(p 191)


主義や思想が生まれる前よりもずっと前からある、「生きもの」としての「ふつう」を、馬鹿にしたり、軽く見たり、ないがしろにしてはいけないと思う(p 198)


吉本さんの本に接することで、「考えることのプロが、苦闘して考えている様子」を端から覗き見た気がする(p 204)


いいものは「作り」がいいのだ(p 206)


才能があるかどうかは分からないけれど、情熱には自身がある(p 110)


食事の時もギターを抱えていたほどだったけど、おふくろもそういうことを怒らないでいてくれて、そのおかげもあって音楽やギターにのめり込むことができた。自分がやっていることに対して「これでいいんだ」と思えた気がする(p 122)


僕は”ミュージシャンになろう”と思ったことがない(p 111)

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/