Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

きゃぷてんしー

体育会短艇部主将だった頃、君のキャプテンシーはどういうものなのか、とかなりいろいろな人に聞かれた。そんなものはない、いらない、むしろじゃま、というのが本当だったけれど、そんなことをいったら話が長くなるから「仲間の意見に耳を傾けることです」といいつつけ、リーダーシップ力がないといわれ続けた。でも、仲間を心底信用しているからこそ、自分が前に出る必要がないと思っているわけで、いったいこのおじさん達は何をごちゃごちゃ言っているんだろうと思っていたのである。きれい事を言うなともいわれるが、きれい事を言って何が悪い、きれい事を言い続けて1年間走り抜けるんだと思っていたし、そうしてきたつもりだった。7位止まりじゃないかといわれたらそこでぐうの音も出ないけれどね。


どんな場面であれ、自分の周りの人は、みんな、みんな全員、自分の大事なものをすべて抱えてゆけるようにしたいのです。傲慢なことは重々承知。それでも、どうしても、そう言い続けたいし、言い続けることで、努力すべきことが明らかになるのですよ。言い続けることで、自分の中である意味冷酷に「仲間」と「仲間ではない」人の線引きがされるし、仲間に対しては、120%、とにかく何とかしたいと踏ん張る。うまくいかないことばかりだけれど、踏ん張る、踏ん張り続ける、ということが大事だと思ってやる。それだけ。


きれいごとかもしれませんが、と自分で文を紡ぐときにいつも思い出す。そして、きれい事万歳とも。そして、やらなきゃいけないことがあるぞ、と身を引き締める。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/