「指導」出来ることはあまりない。ないけれど,「今のあなたの段階は3合目だ。まだまだあるけれど順調に登っている,そんなもんだ」というようなことを言うこと,これには気をつけているつもり。
いつになったらつくのかわからない山道はしんどい。だんだん暗くなってくるし,地図は読めないし,おなかは減るし,,,,一言で言えば不安だ。
卒論も,修論も同じ。終わりが見えない,到達すべきところが見えない。見えないけれど,確実に到達すべきレベルはある。そしてそこには一足飛びに行くことは絶対にない。
いくつかの,どうしても通るべき通過点がある。ない場合は逆に本当にまずい。たとえば「統計処理をしたら,有意な関係がほとんどなくて,自分がいえそうなことがあまりに少なくて途方に暮れた」とか。これを経験していないと言うことは,統計をかけていないという恐ろしい状態とか,そもそも言いたいことが見えていないという状態とか,とにかくほんまにまずい状態なわけであります。
変な話,楽にかける文章なんて,読めたもんじゃない,のでありますよ。僕ら。みんな。だれだって。
てな話をするのが,先達としてやるべきことなんじゃないかと。