Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

descriptive

議論が,descriptiveでしかない,という批判を良くするのだが,,,,僕らのやっている同位体の研究は,そこから一歩抜け出せるという利点があるはず。しかし,その利点をしっかり生かすためには,濃度のデーターを見て,しっかりとした解析をして,その解析結果が新たな「仮説」となり,そして,同位体比でそれを議論する,ということを明確にする必要がある。特に,濃度ベースでの「仮説」がどれだけしっかりしたものか,というのが大事なはず。


AとBが相関ありました。だから硝化ね。じゃだめ。だからこそamoAを測定したり,添加培養をしたりと,その相関の裏にある関係が本当に自分たちの考えたものであるかどうかの裏をとる。それと同じ事を同位体でやっているという当たり前のことをもう一度考え直そう。つまり,またいつのごとく逆説的だが,濃度がしっかり議論できなければ,同位体比の情報なんて何の意味もないということ。しっかり議論というのは,どこまでが分かってどこからが分からないかという明確なラインを引くこと。どの可能性があり,どの可能性はないと区分すること,かな。


ま,いずれにせよ,descriptiveな論文はかなり難しい,データ自体によっぽどの新規性がないと,と思う。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/