申請書を添削していて感じたこと。順不同
* 読む人のことをよく考えて。これにつきる。
* 申請する研究には、その期間とその予算規模というものがある。ロケットに乗って月に行き、石をとって帰ってくる、も、可能性は0ではないが、DC1ではあり得ない。
* やるべきことは山程ある。でも、その中でも順位があり、その中でも重要性の順位がある。新規性の順位がある。大事なものをしっかりアピール。やらねばならないことは「わかってますって!」って気持ちで、きちんともれなく書いておく。
* なぜこれまでできていなかったのか、そしてなぜ申請するような(すばらしい)ことが、あなたに可能なのか?
* これまでの研究、そして今後数年で行われるであろう研究との差別化。なにが有利な点なのか。
* さらっと読めるというところがゴールではない。それではじめて土俵に上がる。たとえば20%に残る。そこから半分に絞られるときには、何が必要?
* 審査官がちょっと調べよう、と思ったときに、面倒をかけないようにする。調べようと思ってもらった時点で本当はダメかもしれない。せめて、Koba et al. 2012 Journal of Geophysical Researchと、雑誌名くらいつけないと、Koba et al. 2012ではどの論文か分からないのではないか?
* 限られた、厳選した、どうしても必要なものだけを載せる。
* ある測定法についてのレベルをきちんと知っておく。どこでもできる測定法なのか、限られたラボしかできない測定法なのか。そして数年後はどうなのか。
* 売りは何?最先端の測定技術?長年の計測?蓄積?興味深い試験地、面白い実験設定?貴重な試料?複数の異なる手法の統合?
* 実際のところ「独創的 」といったって、本当に世界で初めてのことをやることは難しい。むしろそういう思いつきは、実現性がかなり低い可能性がある(その辺は経験豊かな先輩、先生に聞かないと間違うとは思う、、、ので、見てもらうことが必要だけれども)。世界で5番目までになればいいと思ったらいいかと。5番目って言い過ぎかもね。じゃ、10番目まで。
* 余白は、あえて残した、ではなく、かけなかった、と感じられることの方が多いのでは?