Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

文章を書くこと

とにかく、一生懸命書くこと、それで伸びる。当たり前だけど、一生懸命かけるか、なのです。一生懸命、もうだめだ、というところまで書いて、それで他の人に見てもらう。全力で見てもらう。そのやりとりでしか、厳しい議論ができるようにはならないのです。一生懸命、本当にもう、涙が出そうなくらい一生懸命書くことが大事なのです。


今見ていた科研の書類は、かなりよくかけていた。すごい。僕の見るレベルでの話ではあるけれど、、、それでもまだまだ先がある、もっとこう準備したらわかりやすいのでは、とか、こう仮説まで誘導して、具体的な案を提示したらいいのではないか、とか、こんな風に言葉を整理したら、理解が楽になるのでは、とか、同じようなことを繰り返す必要があるとしても、どのように繰り返すべきなのか、あえて同じ言葉を繰り返すのか、少し違った方向から繰り返すのか、とかとか。。。


Hさんが論文を書き始めている。これまでつづってきた文章を練り直しているのだけれど、結果と考察はしっかりわけていたと思っていたのに、、と言っていて、とても嬉しかった。自分の中で一段階厳しい目が走るようになること、それは、まさに成長の証しだから。


一生懸命書くことは、自分の中の、まだ言語化されていない思いを、丁寧に、こぼさないように紙の上へと昇華させること。つまり、自分を大切にするのであればするほど、厳しくつらい作業になります。でも、そうしなければ、そうして紙の上で踊らせて、その曖昧なところを整えていかなければ、自分の意見、考え方は、良くならない。曖昧なままで何とかなるレベルで満足するのもいいのだろうけれど、でも、本当にそれでいいの?


ってことで、「人間の建設」(小林秀雄岡潔)を読みたいのをぐっと我慢して、論文・申請書・調書を読みながら出勤いたします。。。。くー、あっさりと「むずかしければむずかしいほど面白いということは、だれにでも分かることですよ」なんて書いてあるじゃないか、くー。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/