Flame and Casciotti (2010) BGから、よくまとまっているので抜き出し。
* nirKでコードされたNIRとnorBによってコードされたNORによるnitrifier-denitrification。これまで調べられたAOBはnirKとnorBをみんな持っている。AOAもnirKとnorBホモログを持っていそうだけれど機能しているかどうかはわからない(これら文献情報あり)。
* Shaw et al. 2006 Environmental MicrobiologyのAOBによるnitrifier-denitrificationの結果を見ていると、DO高くてもNO2還元は起きるような気がしてくる。もちろんN2OのYieldは問題だけれど、逆に我々の観測では、yieldを考察できるような環境でなかったりするのも事実(あ、もちろんこんなことは書いてないけれど、、、)
* AOBのnirKは亜硝酸に反応して発現(Beaumont et al. 2004、Molecular Microbiology)、でNIRは亜硝酸の毒消しと考えられてはいる。だけれど、nirkの発現は低酸素で増大し、N2Oのyieldも大変高くなる(Goreau et al. 1980、AEM)。
* DOが低いというのと亜硝酸蓄積はしばしば関連していて(Codispoti et al. 2001、Sci. Mar.)、低DOでは亜硝酸のturnover timeも増加する(Hashimoto et al. 1983、DSR)。長いTurnover timeはAOBよりも高いDO環境でNOBがやられてしまうから(Helder and de Vries 1983、Neth J Sea Res、この雑誌知らないなぁ)