Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

正直なところ

大きなプロジェクトが走ると、その走った状態が基準になってしまうので、さらに大きなものを走らせないと、ラボとして回らなくなるという、恐怖の連鎖が始まる。それでも走らせ続けることのできる人だけが生き残るといえば、その通りなのだが、その路線は僕が進むべき方向なのか?まず能力の問題がもちろんあるけれど。


なんて考えていると、ちっちゃなプロジェクトの申請書すら書けなくなってしまう。後身を育てるために、雇用できるようにするために、どうしてもそれなりの大きさでのプロジェクト研究をしてゆかねばならぬのだ、というのが発憤材料にはなるわけだが。


ピーターの法則まっしぐら、という気が。


経済にしろ、研究室の規模にしろ、右肩上がりが常に続くのはおかしいはずなんだが。上手くいっている状態、というのはあとから見たら、あのころは上手くいっていたね、ということで、その状態にあるときは、もっといろいろできるな、まだまだたりない、と拡大思考でいるんだろう。そうして拡大していこうとするといいものも、残念ながら悪いもの、やっかいなものも入ってきて、悪いものはなかなか抜けていかないから疲弊してゆく。拡大しようと思うときに、ちょっとまて、このペースを維持するのだ、と踏みとどまることも覚えないといけない。駅伝とか見ていればわかるはずなのになぁ。


あ、つまりはたとえば10年後のプランというものがないから、近視眼的に大きくしちゃえばいいのだ、と思うのだろう。そういうことか。ちょっと5カ年計画、きちんと考えないと。長距離走るのに、どこまで走るのか距離がわからないのであれば、たらたら走るしかないものね。。または自滅覚悟で(あ、いまこっちなのか?)

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/