脱窒の同位体分別について、underexpressionになり得る可能性は多々ある。hotspotでの完全なNO3消費とその他の所での NO3の保存が混じって観測されれば同位体分別は見えない。Sedimentary denitrificationな話だ。脱窒hotspotではNO3の生成も押さえられていることにも留意されたい。酸素がないからね。
一方で硝化はどうか?確かにbulkで見てもnitrification %が100%を超える土壌、つまり無機化されたNがすべてNO3に変換させる土壌は存在する。だいたい水域ではNH4の濃度は大変低いわけで、すなわちほとんどのNH4はNO3まで参加されてしまっていることになる。
だけれど、たとえ硝化hotspotにおいても、NH4は無機化によって常に供給されている可能性がある。硝化hotspotというものがあったとして、それはNH4の供給が著しい場所であるだろうから、結局の所、完全なNH4消費という状態は考えにくい。土壌の例を挙げれば、Maryのreviewでgross nitrification vs gross mineralizationを考えてみればいい。
ということで、underexpressionは考えにくいのではないか。たとえ湖であっても同じことが言えるのではないか?
本当の問題は、では、観測されている値は実際の所どうなのか?ということ、同位体分別の値はどうなのか?ということか。