Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

後に続け

どんなことでも頑張って一番にやる、ということは難しい。いろいろな局面で、ああすべきだ、こうすべきであるはずだ、と思うけれど、それを実行に移すことができるかというと、二の足三の足を踏む。


でも、実際に、軽やかに実行に移すことのできる人がいる。彼らを羨望のまなざしで見つめ、「ロールモデル」として自分の中で沈着させることで、ちょっと進んだ気持ちになる。実際にそういう人がいるということに、ほっとして、勇気をもらって、元気が出る。


しかし、大事なのは、実際に自ら行動して、その人に続くことだ。


たとえ失敗してもいい。いや、次に続くときにはむしろ失敗が多いと思った方が良い。あの人は上手くいったけど、自分は上手くいかないな、などと落ち込むこともたくさんあると思う。


しかし、組織全体の意識を、組織全体の能力を、そして翻って自分の能力を向上させるためには、2番手の、トップランナーについてゆく、後に続いてゆく人間が大事なのだ。とても大事なのだ。失敗してもいい。失敗している姿を見せることで、現実の厳しさと、それでもやって行かねばならないのだという現状認識と、そしてなにより、自分だって、失敗しても良いのだ、それでも前に進もうというさらなる勇気を周りに与えることができる。


ロールモデルをお飾りにしてはいけない。ロールモデルになってくれている人と一緒になって、より強いベクトルを作り上げなければならない。重ねて書くが、たとえ自分がロールモデルになれなくても構わない。ただ、必死で後に続くこと。それが先達に対するただ一つの感謝の表現方法だ。


後に続く人がでて、はじめて道ができる。みているだけではダメだ。一緒に歩き出さなければ。


てな夕食時の話題。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/