Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

海外調査

さて、そんなこんなでCくんがもうすぐ海外出張である。海外調査は、いろいろな意味でエポックメイキングな出来事になるので、彼がどんな風に成長してかえってくるか、本当に楽しみ。


* 論文を発表
* 海外調査で、(いや、海外調査でなくてもいいけれど)はじめて見る生態系において自分が主体となって計画から立案した研究を行うこと
* 国際学会で発表
* 学振の書類を書いてみる


これらの項目のうち、いくつが修士の間で可能か、ということをよく考えるのだが、上手くすれば彼は3つ出来ることになる。僕自身は1つ半しかできなかった(修士の間は論文を投稿してrejectされていただけだったし)ので、まったくかなわないわけだけど。。。そうだね、、、Kawagucchiさんはこの意味ではすべてこなしていたわけだね。。。


とにかく、はじめて見る生態系で、何が面白いのか、何を明らかにすべきなのかを考えて、そのためにどうやって他の研究者と協力して短い夏の間にどれだけのことを成し遂げられるか、、、とても大変な仕事だけれど、大変な仕事だけに得られるものはたくさんあるはず。身体にだけは無理をせず、慎重に頑張るように!


海外に行くことが目的ではないし、国際学会で発表すること自体が目的じゃない。主体的に、自分のやるべきことを、自分しかできないことをしっかり考えて、他の研究者との間で自分の立場を考えて、チームがよい成果を上げること、自分も良い成果を上げること、そのために何をすればよいか、を考えさせられるのが海外調査(本当は国内でも同じことだけど)。学会に自ら足を運んで、自分の聞きたい人の発表を聞き、自分が聞いてもらいたい人を何とか勇気を持って捕まえて発表を聞いてもらい、議論をしてみること。これも国内でも全く同じなのだけれど、僕らにとっての英語というハードルは、それなりに高くて、それを超えなければ自分の目的は達成できないのだ、という覚悟の問題なんだとおもう。


そう。すべては、自ら屹立するのだという覚悟をどこで決めるか、決めちゃうか、決まってしまうか、の問題。


ま、Wさんたちの調査はどうやらとても優雅らしいので、大丈夫かな。。。。

2010年度 日本地球化学若手シンポジウム

皆様是非ご参加を!若手会に参加することというのは、上手く説明できないけれど、とても素敵なことなのです。

すんません、今年も用事が入っておりますが、、、来年はいけるといいなぁ、、、若手じゃすでにないはずだけど(若手じゃなく、忠犬もとい中堅か?)


以下転送です。

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2010年度 日本地球化学若手シンポジウムのご案内

全国の地球化学分野の学生・若手研究者が集まる合宿、
「日本地球化学若手シンポジウム」を、2010年も開催します。
若手の皆さま、ぜひご参加ください。

地球化学会年会@立正大学の直後の開催なので、
年会に参加される方はぜひ、続けての参加をご検討ください。
先生方におかれましては、研究室の学生・若手研究者の皆さまに
ご周知いただけると幸いです。
http://geochemwakate.blogspot.com/2010/06/201099-11.html


====日時====
2010年9月9日夕方〜11日昼過ぎ
※地球化学会年会@立正大学の直後


====場所====
民宿・長瀞荘(埼玉県秩父郡
秩父鉄道上長瀞駅より徒歩数分
※年会会場から1時間強


====求める参加者像====
広い意味での地球化学に携わる大学院生・若手研究者
地球化学を志す・興味がある若人
地球化学分野に興味がある、他分野からの参加も大歓迎!


====プログラム====
http://geochemwakate.blogspot.com/2010/07/2010.html
1. 招待講演「若手研究者、それぞれの過去・現在・未来」
川口慎介さん(海洋研究開発機構ポスドク研究員)
関根康人さん(東京大学新領域創成科学・助教
柏山祐一郎さん(筑波大学数理物質科学・学振PD)
神谷奈津美さん(防衛大学校応用化学・助教
板井啓明さん(愛媛大学沿岸環境科学・助教


2. 参加者による研究交流会(ポスター発表)
各1時間半程度のコアタイムを、各日1回ずつ(計3回)設けます。
コアタイムの前には、各自1分ほどのポスター紹介も行います。
優れたポスター発表には、ポスター賞を用意しています。
※発表要旨は、自己紹介と一緒にメールで提出。


3. 参加者によるグループワーク
若手研究者のキャリアや地球化学分野を取り巻く状況などについて、
9/10夜に、5-10人程度のグループに分かれて、議論を行います。


4. 懇親会
夜には、若手研究者同士での交流の場を用意しています。
9/10の夜は、BBQを予定しています。


5. 長瀞変成岩露頭の見学
9/10昼前後に、会場すぐ近くの露頭見学を企画しています。
(荒天時中止)


====参加方法====
参加・発表をご希望の方は、2010年7月31日までに
下記URLフォームにご記入ください。
http://geochemwakate.blogspot.com/p/blog-page_06.html

また、A4片面に自己紹介や発表要旨をまとめたシートを、
参加者全員に別途メールにて提出していただきます。
(2010年8月10日〆切)
http://geochemwakate.blogspot.com/2010/07/2010_13.html


====参加費用====
研究発表(ポスター)を行う場合、
 2泊3日:11,000円、1泊2日:8,000円
研究発表(ポスター)を行わない場合、
 2泊3日:13,000円、1泊2日:10,000円

※宿泊食事代込、交通費別
※ポスター発表する方は、2000円割引
※参加費用は予定金額です。若干変更する場合もあります。
※遠方からの参加者には、一部、渡航補助を支給予定。
 詳しくはwebsiteをご覧下さい。



問い合わせ先:
地球化学若手会 事務局
geochem.wakate@gmail.com
http://geochemwakate.blogspot.com/
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ファンになること、ミーハーになること

いつも言うことだけれど、たとえば、卒論生はまだこの時期難しいとしても、修士の人は、この人に一度会ってみたい、と思うような研究者が浮かばないようであれば、それはかなりまずいのですよ。わかっていないことの表れです。


音楽の好みを明らかにするように、軽やかに、論文の、仕事の、ある研究者のおこなってきている仕事の好みも明らかに出来ないといけない。というか、こういうものについては、いけない、いい、の問題ではなく、自然となっているべきものであって、もしも自分がそういう状態でないのであれば、本気でいろいろ考え直した方がいいのだと思う。こういう方向性の物言いはあまりしては来なかったけれど、必要なのだろう。

自分の初国際学会の思い出

といっても、僕自身、学会に自ら進んでゆくことをほとんどしなくなってしまっている人間なので、偉そうなことは言えず、一番印象に残っているのも、自分では発表していない学会だったり。。。


1999年に、留学があっさり何故か決まってしまい、まずい!、会いに行かなきゃ!ということで、Ecological Society of Americaにいったのだった。初アメリカ。それまでイタリアでのIntecolにはいったけれど、あれはなんだかよくわからなかったし、そういう意味で初めての本気の国際学会参加だった(だけれど、突然行くことを決めたので、発表しなかった)。TCが換金できず飢え死にしそうだったりいろんなことがあったけど。。。


たくさんの学生に囲まれているKnuteに何とか挨拶して(むちゃくちゃ人気者でほんまに人だかりだった)、どんなIRMSをつかっている?とか聞かれて汗だくになって話していたら、ご飯食べよう!ということになった。


なったけどさ。


覚えているだけで、TietemaさんとDavidsonとCurrieとKnuteと、それこそN循環な人々だらけで、しかも初めてのちゃんとした食事で、メニューを聞かれてもちんぷんかんぷん、サラダのドレッシング選ぶのでしどろもどろ。おまけにBig Nameしかいないし、ほんまに白目向きそうだった。というか、本当にどれだけの人々がいたのか覚えていないや、、、、


ああ、、やっぱりちょっと学会に行った方がいいんだろうな。とりあえず今年は京都のシンポジウムでいいけど。


ただね、そういう場でも、どれだけ白目むくほど緊張できるかは、どれだけ自分のやってきたことに真剣で、その現れとして、どれだけ他の人々の仕事を評価しているか、によるのだと思う。ボートをコーチしていた間、とても勉強になったことの一つが「あなたが緊張しているのは、それだけ頑張ってきたことの証ですよ、としっかり伝えなければならない」ということなのだけれど、それは自分にも、そして今となっては学生さんたちにもしっかりと伝えなければならない真実だと思う。頑張れば頑張っただけ緊張するし、頑張れば頑張るだけ他の人の頑張りもよくわかる。同じチャンスを与えられてもその中身をどれだけ味わえるかは、自分がどれだけチャンスの本質を受け取れるだけの準備が出来ているか、なんだということ。


自分がとてもへたれで、優秀でもなかっただけに、僕でも出来ることがあるというのをしっかりと教えることは大事だよな、、、と、どんどん話はそれてゆきまして、これにて終了。

むむ、、、

今晩には共著者の人々の一部にまずは見てもらおうと論文を書いていて、ほぼできあがったと思っていたのだが、、、むむ、、、グラフが間違っているな、、これは。。。


ちょ、ちょっと休憩。。。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/