Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

一般誌

「よい研究をする、ということは当たり前のことなのだけれど、そのアウトプットとして一般誌を目指すと言うことをつねに意識しないといけないのではないかしら?」

 

 

ということをぼそっと言われたのでした。いつもは接点のない先生との作業中。

 

 

その先生の研究分野はとても遠くて、理解することは難しいけれど、でも、たとえばPNASに何本も出していらっしゃった。で、なんとなしに、なんとなしにだけれど、あまり学内、少なくともその部局内では評価されていない、という感じだったのだと思う(ご本人がそういう感じでお話なされていたので、客観的にはわからないけれども)。

 

 

そんなもんかなぁ、と思ったのだけれど、やけにずしりと響いたのでした。ずっとずっと昔の話なのだけれども。一般誌、って、いったって、、、自分の分野ではNature、Science、PNAS、、、、しか、ないよなぁ、、と。でも、確かに、たとえば異種格闘技戦がこれから増えるときに、そういうところに論文を発表してゆくということは、もちろん、インパクトファクター的にはもっと高い、専門的な雑誌があるだろうけれど、それとは別に・平行して、大事なんだろうな、とぼんやり思っていた。

 

 

今ではもうちょっと、さらに重く感じている。できるできないはちょっと別にして、とにかく目指すその指向性は、常に意識しておくべきだろうなと思う。全てではないけれど、でも、頭には置いておかなければと。それは自分が分野外の方々の研究教育活動などを「評価」することが格段に増えたことと無関係ではなくて。

 

 

Top 5%雑誌、なんてのを検索していたりするので(なんてお仕事・・・)、変に違う分野でのJournalのインパクトファクターだけは詳しくなりつつあるけれど、インパクトナンチャラなんてどーでもいいってことはしみじみわかっているわけで、、、そのときに、ああ、一般誌、、、ってなんとなくににじみ出てくることがある。結構ある。ああいわれたなぁ、、って思い出すのです。

 

 

でも、一般誌、ってやっぱりハードルがむちゃくちゃ高い・・・まぁ、それだからこそ、一般誌、広く読者に向けて発信するに値する内容、ってことなんだろうから、当たり前なんだけれど、やっぱり難しいよなぁ。。。論文投稿することすらなかなかできないよなぁ、、、

 

とかとか。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/