Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

ぼんやり不調

ちょっと月末から頑張りすぎて、ぼんやりと不調が続いている。いろいろな対応におわれまくっているのが一番効いていると思うけど。

 

日本経済において、効率が悪い、というのはもう聞き飽きているし、実際に自分の業務周りを見ても、効率が悪いのだろうとは思う。ただ、奥底の前提として、なんでそんなに効率悪いのか、もう少し視点を変えて、効率が悪くても継続できてしまうのか、と捉え直したら、文化的な側面が大きく顔を出す。高度経済成長期は、人口ボーナスと相まって、その短所を長所が余りに上回っただけで、現在の長所が目立たなくなっている状態では、継続的に存在する短所が浮かび上がっているだけ、だよね、と。何も変わっていない(いい意味でも悪い意味でも)。ただ、外部が変わっているだけ。効率という名の分母が変わって、分子の差し引きが変わっただけ。構造はそれほど変わっていない。

 

ならば、変わらないのではないのかしら?どうこういっても、組織文化の頑強性には勝てず、それがむしろ長所と開き直りながら(別の側面を見たら、これだけ犯罪率が低いということは考えておかないといけないわけで;われわれは経済だけで生きるわけじゃない)、短所をどうするつもりなのか、抜本的に(本当に?)替えるのか、それとも、そんなもんだと割り切ってやってゆくのか。

 

だいじなことって、短所はあからさまに見えてくるけど、長所は見えにくい、それだけじゃなく、長所と短所がトレードオフだったり、何らかの関係を持っていたりするので、単純な処方箋ではうまくいかないという,ごくごく当たり前のことに留意できるか、だと思う(これが生態学的思考といわれたら、それはとてもうれしい感じがするのだけれど)。前提の違い、素要素の階層、それぞれの連携、といった複雑な特徴を持つ問題に対して、全体的な事を考えつつ個別を、、、というのは、確かに難しい。でも、生態学って、そういうことを無理矢理にでもやってきたわけでしょ?

 

ってな話を朝っぱらからしているから不調なのかしら。。。。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/