Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

飾られる記憶

わけ合って2回生の時の日誌を開いた。

 

 

笑うしかないほどの青臭さだった。絶望的な空気に満ちあふれていて、毒気をはいているとしかいえない中身だった。自分の高飛車な言葉に唖然とする。

 

 

ただ、ものすごい、圧倒的な真剣さも同時にそこには残っていた。もがきあがいている一人一人の心情が吐露されていて(まさに吐露、としか言い様がない。吐きまくっている)、それがだんだんと、開き直りに向かってゆくのが、不謹慎だけれども面白い。

 

 

さらにあと2年間の間にもっともっと大変なことがたくさんあるのだけれど、あの当時、あの瞬間、あの長い瞬間、本当に必死だったんだということを改めて感じた。改めてという言葉以外うまくいえないが、とにかく本当にそこにあったのだということを改めて。

 

 

そして、現役部員のみんなの目にも、同じ真剣さを感じるのでした。その真剣さが満ちた空気に触れていた自分は教員を目指そうと思ったのだということを約30年ぶりに思い出せと、合宿所の空気が強烈に重く分厚くまとわりついて離れなかったのでした。

 

 

激しく揺さぶられて帰ってきました。あのときよりも何もかも決断は重くなっている、けれど、それは本当なのか?重いふりをしているだけじゃないのか?そもそも本当に決断に必要な要素は、多くはないはずじゃないのか?と。

 

 

大事なものをいろいろとごまかしてきてしまったなと、大きく反省できた新年度始まりです。本当にありがたい。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/