Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

ふほんいだけれど

このごろ、ここまではやらなきゃいけない、やるべきだ、みたいなことを良く口走っている。。。。全く本意ではないけれども、でも、どうしても、やっていることが狭くなってしまっていて、おそらく解析で破綻するのが明らかなことが多いのだ。たとえば、A-->Bというプロセスを見るのであれば、AとBと、たとえば温度やpHといった小さなデータセットで見ることもできるだろうけれど、A-->B-->Cとなったとたん、解析に必要なデータは劇的に増加する。そしてほとんどのデータは、直接的に、100%の信頼度であるプロセスの有無を判定、、、してくれない。そんな簡単であれば研究対象にならないのだ。


単純に、文献紹介で読む論文で測定していることは、そのすべてを測定しなきゃダメなんだと思うくらいでいい。僕らの分野においては、今日でる論文は、研究は実際には2-3年前に始まっているわけだし(サンプリング時期を見てみたらいい)、さらにその研究のための研究計画はもっと前に作られているので、いわば、5光年くらいはなれた星を見ていることになる。自分の研究のレベルをそれなりにするとしたら、5年前のレベルは最低限押さえておく必要はあるでしょう?


僕は、、、うーん、、、参考になる文献が卒論の頃はMariotti et al. 1988 GCAだけだったので、あのサンプリングを、もっと細かく、月ごとにやれば良いんじゃないの!ってことだけでした。なんとも単純。ほとんど同じものは測定したのかな、、MnやFeもICPで測定したんだった。TOCも。Ehだけどうやって良いかわからず先生と相談してやらないことにしたんだった。あの論文の著者でも結構脱窒の有無を判定するのは大変なのに、自分がやったらもっと大変だろうから、最低でも、あの論文でやっていることは一通りやらないと、まずいだろうな、、と思っただけでしょうけど。


でもT-Nはやめちゃった。GCAの論文の中でも測定してないし、T先生は9月でいなくなって相談する人もおらず(同級生のHだけだった)、T-Nって何がなんだかわからないしやめちゃえ、って測定を勝手に止めてしまった、、、が、今思えば、なんともったいないことを、、、ってかんじで、そういう失敗はうちの学生さんにさせる必要はないよな。


てなことです。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/