昨晩、義姉の持ってきてくれていた煮物をつついたとたん、ずっと思い出すことのなかった実家の煮物の味の記憶の断片が、どっと湧いてきて驚いた。
煮物と呼ぶのか分からないほど記憶はあやふやだけれど、家庭料理に名前のつかないものは多いだろうし、いいことにしよう。とにかく長い間忘れていた味のかけらがあった。
いろいろあった一日だったけれど、なんだか嬉しくなって寝た。当たり前のように食べさせてもらっていたものの凄さにハッとする。大事な事だ。空気のように、デフォルトな物のありがたさに気づかない毎日はいけないいけない。