就職活動と研究活動は、もちろん表面的には異なるものだし、限られた時間を割くということを、自分の時間における競争と見なせば、敵対するものかもしれない。
でも、どう物事を考えるか、という根本の所ではいろいろお互い学ぶところ、補完できるところ、刺激できるところがたくさんあるはず。
何をやっても学ぶことができる人もいれば、何をやっても学ぶことのできない人がいる。そのことにすら気づくことのできない人も、そのことをわかったつもりで止まってしまう人もいる。
常に物事の本質について思いをはせること、表層の装飾に惑わされないようにすること。もちろんほとんど上手くいかない。思いがまとまらなくてもいい、惑わされてしまっても構わない。失敗してもいい。でも、常に少しでも本質的なことを考えようと努力すること、それしか世界への認識を深める道はないのだと思う。大げさな物言いに聞こえるだけれど、ちっとも大げさでもない。