Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

Epoch making

これまで、大げさな話だけれど、えっ!って驚くような楽曲になんどかぶち当たってきた。


George Michael の Faith(1987年らしい)
Michael Jackson の Black and White(1991年らしい)
そして
Princeの Breakfast can wait(2013年とのこと)


雷を打たれるような楽曲はいくつもあったけれど、リアルタイムに出てきたときのその驚き方を覚えている楽曲というのはあまりなくて、ただ、これらは「わあ」とおもって「今っぽい!」とおもい「今っぽいってなんなんだ」と考えて「わからないのに今っぽいって思えるってものすごいんじゃないか」と思うのです。はい。


どれもこれも、特段新しい楽器を使っているわけではないし、むしろゴチャゴチャしていない音なのだけれど、とにかく、その時の気分+なにかかなり先の気分、というものを持っていたと思う。なんなんだ、これは、わかるのにわからない、という感じ。


そのあと同じような音が、リズムがドバっと数年間に渡って出てくるんだけれど、で、それはそれで心地よいんだけれど、そこまで、のレベル。


我々の仕事も同じなんだよなぁと。超一流の科学者が書く論文だって、何から何まで突拍子もない、新しい、というものではなく、その殆どは過去の研究の延長線。なのだけれど、そこに確実に新しい、時代を先取りしたって言葉は本当に陳腐なのだけれど、そういう要素がある。これからは〜〜だ!って思わせるドキドキ感がある。


僕自身はそういうものを生み出せていない。あと残り10年くらいで生み出せるか、必死で挑戦しているところだけれど、勝算はあまりない。ただ、自分ではだめでも、周りに本当に優秀な人達がたくさんいるので、その人達のなにか役に立てれば、、、というところにはかなりの勝算を見込んでいる。


EpochとかPivotとかParadigmとか言う言葉に憧れを持ったのは高校、、と言いたいけど嘘でおそらく大学学部の頃だと思うけれど、そういう振り返りをできるような、輪郭を与えるような仕事を目指したい。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/