Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

expression

出てきた言葉はどうであれ大事にしたい。良い評価にしても悪い評価にしても、出てきた言葉というものが大事であって、出てきていないものはどう頑張ったって分かることはないのだから。


たった一言で良いの?と思うことも毎日あるけれど、そのたった一言でも発せられた、というその事実をしっかり受け止めるしかないのではないかと。その言葉を言うことができた人と、考えているのだろうけれど、発言しなかった、発言には至らなかった人との間には、区別をおかねばならないと思う。


僕は、たとえば面接ではそこを見ている。頭を絞りきって、大事な言葉にたどり着いて、それをしっかり発言できるのか、それとも、しないのか。しないならしないでいいし、したところで間違っているかもしれない。ただ、とにかく、行動には意味があると信じて評価する。うっかり出た言葉というのはないだろう、分かっていたけど言わなかった、というのは、言うほどには重要と思っていなかったのだ、という判断をする。


人を信用するのがそうそう簡単ではなくなってきているのだけれど、そんな状況だからこそ、出てきた一言を大事にしたい。正直に言えばすがりつきたい。間違ったときのダメージは大きくなる一方の今日この頃だけれど、だけれど、そこは歯を食いしばって。そうでなければ、言葉を紡ぎ出す努力を、勇気を持って行っている人を評価できなくなってしまうから。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/