Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

見失って確かめる

自分が生きているのかどうか分からなくなって,息を止めてみる。
自分が呼吸をしなければならないこと,自分の息がかすかにきこえてくることに,はっとする。当たり前が当たり前ではなくなっていたけれど当たり前にあったことにはっとする。


絶望のどん底にはまりこんだ,と思ったので,あえてそこで息を潜めてじっとしてみる。
暗闇だと思っていたところにぼんやりと薄い光が見えてくる。


そぎ落としにそぎ落として,もう,ダメと判断してもいい。諦めても,切り捨ててもいい。未練はない。そこまで考えきって,でも,その深いそこにかすかな祈り,ではなく,むしろ呪い,が残されていることがようやく見えてくる。それに賭けてもいいと。好きだから仕方ないのか,というのはちょっとなんだか違う。いや,否定しないけれど,それより呪いをかけてかけられているから,それに素直に従おう,という感じ。


根っこの根っこまで潜り込んで行かなければならないことは本当にしんどいが,それでも見なければならないと毎回思う。まだ整理はつかないけれど。終わりよければすべてよしとなるのかどうかはいまだ分からないけれど,ありのままを受け入れようという心持ちには,なれたのでよしとすることに。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/