来週は高知でサンプリングであります。
その準備,,,たった2人分+αのサンプリングなのだけれど,膨大な物資が必要で,,,M2のKくんががんばって後輩を指導しながら準備に当たってくれている。
毎年毎年,この頃のM2は,就活が終わり,研究の方もいろいろ分かってきて,いろいろできないことも分かってきて,でもあと数ヶ月何をどうする?というのを考えられる大事な時間。一番充実している時間と言っていい。
ただ,正直なところ,この時期にみられる充実感というのは,どこで培われたのかと思うと,就職活動で鍛えられたというのが,実に大きいのじゃないかと,思っている。
大学院教育としてそれではどうなのだ,ということを考えれば,素直に敗北を認めるのが一番だと思う。就職活動でアピールしなければならないこと,それをどう考えるかは,研究というもう一つのケーススタディーで,自分の研究の新規性,優位性を考えることと全く同じはず,というようなことは口酸っぱくいっているつもり,だが。しかし。
こばけんでは,就活について何の制限もしていない。就活によって研究が100%ストップすることも織り込み済み。遊ぶにしても就活するにしても,100%でやっていれば,そして元気でやっていれば何も言わない。研究をもうちょっと進めれば,あれもこれも見えてくるのに,という思いは毎日抱くけれど,それぞれの学生さんたちが限られた時間でどう成長するのか,というときに,いろいろなやり方があっていいはずだし,いろいろな手段を使うのがよいはず。その一つとして就職活動を考えればいい,ということで。
ま,いろいろ複雑な思いを持ちつつではありますが,学生さんの成長は素直にうれしい,のであります。