Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

いろいろな雑誌を読むこと

研究をしていない人には??なのが雑誌というやつです。NatureとかScienceとか全米科学アカデミーなんとかとか,いろいろな雑誌が世の中にはあります。だいたいが英語での発表になっていて,一部日本語の雑誌もありますが,科学の大事なこととしてより多くの人に伝えて批判をもらう,ということから英文で,いわゆる国際誌に掲載することが大事,とされています。つねに,じゃないけれど。


僕は見ている雑誌は多くて,,たぶん今だと60誌くらいは見ているのじゃないかと。もっとかな。100は行っていないかと思うけど。見ていると行ってももう図書館に行く時間はないので,e-alertという(いろいろ名前は違うけど)メイルでの最新掲載論文情報をメイルで送ってもらうサービスを雑誌ごとに購読しています。掲載が決まった段階(いわゆるacceptedとかin pressとか)でもalertを送ってくれるので,雑誌に掲載されるまでの数週間前には論文を見ていることがほとんどです。で,自分もできるだけいろいろな雑誌に論文を掲載しようと思っています。まぁ,この頃のターゲットは,そりゃNatureとかScienceとかPNASとかには書きたいけれど力及ばず,,なので,そうだなぁ,,GCAとSBBとL&OとEcologyをつねに目標に研究,,自分ではほとんど研究できていないけれど,,,,とにかく教育研究活動をしています。


なんでそんなにたくさん読んでるの?何を意識しているの?と昨晩聞かれ,普遍性 と寝ぼけ眼で答えては見たものの。。。


授業でも何度となく強調しているように,大事なのは考え方,考え方の多様性,なんだと思うのです。それを得て,さらにそこに存在する普遍性を理解するためには,あほみたいに違う分野に飛び込むしかない,と思ってしまっているのがありまして,,,,あってるかどうかはわからないけれど。



今はいまの職が自然科学的であるので,生態学,地球化学,分析化学,微生物学,などなどの論文を読んでいますが,これがもうちょっと違う分野になれば,社会心理学や経済学,情報処理学などの論文を読むことになると思います。以前はそうしていたんだし。
今だと,たとえば同じ物質循環をやっていても海と陸で全く違う。考え方が違う,枠組みが違う,思想が違う,いやだと思うことが違う,のです。その違いから,もうちょっと次元をあげたもののとらえ方を自分の中で構築して行くこと,異分野連携ではなく異分野融合を頭の中で実際にやってみること,が大事だと思って,そのトレーニングの一つが,いろいろな(といったって,だいぶ狭いのだけれど)雑誌に目を通すこと,なのであります。


今,環境について学ぶ,ということを標榜しながら寄せ集めではやっぱりよくない,と思っています。寄せ集めた断片を積み上げてもきちんとした立体にはなかなかならないのじゃないかと。その辺の違和感が唯一の駆動力なのかもしれません。


とせっかくなのでちょっとだけ。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/