Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

じりじり

きのうは同じ学科専攻のT先生の研究室のKさんの測定におつきあい。Mさまにご同行願い、意外とそつなく終了。よかったよかった。昨日もMさまにご飯おごれなかった。。。結局学食でおごるという悲しい結末。


測定をちょくちょく見に行きつつ、3年生に向けた長い長いメイルの下書きをじりじりと進める。研究テーマとして、直接的に「目標」となる論文は残念ながらなく、いろいろな論文達を寄せ集めて、時分の研究対象、研究内容の重要性を明らかにしてゆくしかない。でも、それでいいというか、それがいい。同位体の論文ばかり読みあさってしまうと、全く本質から離れてしまうことが多々あるので、やっぱり、ほんとうは、ある物質の濃度変動からどれだけのことが読み取れるのか、そのような一見地味な論文からスタートすべきなんだと思う。地味に見えるかもしれないけれど、そういう論文が一番力がある。


少なくとも半年くらいはもがかないといけないのだとおもう。僕は1年かかったけれど、、、。自分の研究の持つ意味合いをつたないまでも何かしら口にできるようになること、それは研究をやる上で最低限のことである、と同時に最も難しいこと、でもあるから。。。とにかく薄っぺらい言葉であっても、何かしら説明できるようになるまでは、がむしゃらに進むしかない。その間の半年は見返りはほとんどないし、手応えもないだろうけれど、その砂をかむような苦しさを乗り越えないと、いつまでたっても自分の言葉で自分のやっていることを語れるようにはならないから。呪文、というか、お経を唱え続けることにとてもにている。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/