Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

鳥肌立った

「日本のデザイン」(原研哉 著) 読了。薄い本にどれだけ時間かかっているんだ、というのはさておいて、鳥肌立ってしまった。すごい。本当にすごい。


断片的なところを覚え書きとして、、、、


「アジアの東の端というクールな位置から、異文化との濃密な接触や軋轢を経た後にのみ到達できる極まった洗練をめざさなくてはならない」p8


「エンプティネスの視点に立つなら『裸の王様』の寓話は逆の意味に読みかえられる。子供の目には裸に見える王に着衣を見立てていくイマジネーションこそ、茶の湯にとっての想像だからである。裸の王様は確信に満ちて『エンプティ』をまとっている。何もないからあらゆる見立てを受け入れることができるのだ」p68


「第二次大戦後の高度経済成長の時期を過ぎて、今日の日本人は飢餓感を失い、闘争心や競争力を減じてしまっているように見える。しかしながら、競争心をあおり、混沌と成長を同時に引き受ける時期を経た今だからこそ、僕らは少し平静な気持ちで、洗練へと向かうことができるのではないか」p81


「世界から評価されるのではなく、世界で機能するという主体性を持つ」p181


研究室にもっていこうかな。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/