Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

毎年同じことを書いているけど、、、

みなさんがんばりましょう。


* 出典を明らかにすること。

このことで自分のやっていることの客観性と妥当性をしめし、研究の流れの中での位置づけができるはず。何を新しくbody of knowledgeに付け加えようとしているのか。


* 〜〜が行われていないからやる、では研究ではない。

何故行われていないのか、その問題点は何か、そして世界でその問題点があるから行われていないのに、なぜ、あなたはそれを行うことができるのか?


* 〜な傾向は、本当に傾向なの?

何かが何かと比較して増加したり減少したりというときには、その差分が意味のある差分なのか、たとえば統計処理が必要であること。そして統計処理が必要であることを前提としたサンプリングでなければどうしようもないこと。見た目上昇、減少している、というのは「科学的」ではない。


* 図が本当に必要?表の方がいいのでは?

プレゼンテーションではなく論文なので、図が本当に最善の策なのか考える必要がある。表にしたほうがずっと情報が伝わりやすく後々役立つことが多々ある。pptに「慣れた」ことの悪弊の1つ。

勿論、これまで書いてきたグラフを使いたかった、というのはあるでしょう。しかし、それはあなたの言い分であって、論文の質を上げることを考えるとどうでしょう?。どれだけ努力しようと伝わらなければ何にもならないのだから、最大限努力しましょう。紙の上に表現された物だけがすべてです。そこにかけた時間は読みとれるけれど、それで情状酌量されるわけではありません。どれだけ伝わるか、どれだけきちんと議論されているか、です。


* 日本の研究も世界の研究も変わりはない。

ようはどのような前提で何を議論しているか。日本が自分の研究の中で特殊なのであればその特殊性を鑑みた上で議論を展開すべきだし、そうでないのであれば、おそらくあまたある世界中での報告と比べて何が新しいのかを示さなければ研究ではない。

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/