Vanity of vanities

Kei Koba in CER, Kyoto University, Japan

検索すれば、、、?

検索すればなんでもわかるのだから、覚える必要はない、なんてことがまことしやかに語られる。


まあ、そういうこともあろう。


二つ、いつも思うことがある。一つ目は、助手の時、某教授から聞いた言葉

一番難しいのは検索できないものをどうやって検索するか、なんだ。


二つ目は、実体験。

研究の内容なんて、まさに「検索すればでてくる」ものだと思う。しかし、あるレベルを超えたところでの議論では、今の標準的な、インデックスの関係に依存した、インターネットをつかった検索のスピードと内容では、まったく役に立たない。会話のスピードと展開について行けないから。特に縁語のような有機的なネットワークの拡大もまだまだ遅すぎて、意外ではない意外性の扱いが下手で使い物にならない。本当にスピードの求められる議論において、創造性、発展性の求められている議論においては、検索できる情報は、古すぎるし、せますぎるし、一言でいえばつまらない。会議のあとに確認のために使うだけ、でいい。自分の頭だけでしか勝負は出来ない。本当に厳しいところでは。


自分がどんなところで活動したいかによるけれど、検索技術がすすめば進むほど、頭の回転が重視されるようになるのは当然の理だとおもう。検索は、あるところまでは誰でも同じように出来てしまうのですよ?

本拠地はこちら http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~keikoba/